検定試験があったことを

世の中には字が綺麗な人と汚い人が居ます。汚い人でも練習をすることで綺麗な文字を書くことが出来ると言われており、習字などを子供のころに習っていた人も多いものです。最近はメールなどを利用する事で手紙などを書く機会も少なくなっており、年賀状についてもパソコンを利用して完結させてしまう人が多い事からも、字を書くと言う事が少なくなっています。しかし、書類を作成する時など手書きで行わなければならないケースもあり、字が綺麗になりたいと考える人も多いのです。習字は字を綺麗にするだけではなく姿勢を正す効果も得られることや、集中を高めてくれたり、落ち着きのある人間に育てられるなどの理由からも、子供のころから通わせる親御さんも多いのです。因みに、毛筆というのは習字を行う時に利用する筆であり、繊維状の毛を束にして軸となる竹筒の先端に取り付け、習字を行う時には毛の部分に墨を付けて字を描いて行く事に成る道具でもあるのです。毛筆には検定試験というものがありますが、正確には毛筆書写検定と呼ばれる技能検定があるのです。毛筆書写検定は、財団法人の日本書写技能検定協会が実施している毛筆書写の技能検定で、1974年6月2日からスタートしたものです。但し、当初は書道検定と言う呼び名で呼ばれていたのですが、1990年4月1日からは毛筆書写検定試験とよばれるようになったのです。尚、この検定試験は１級から５級までがあり、１級と２級の間には準１級といった階級が設けられているのが特徴です。尚、これらの階級の目安になるのが学歴などであり、１級や準１級は大学や一般程度、２級は高校卒業もしくは大学や一般程度、３級は中学生卒業程度、４級は小学校6年生修了程度、そして５級は小学校5年生修了程度と言われているのです。検定試験に合格する事で字を書くための能力やレベルと言うものが数字で測れるようになるのですが、試験を受けて合格する事で字を書くための技能を持つと言う証にもなるのです。